勝つことが故郷への貢献! 二刀流の水沢駒形野球倶楽部

北海道・東北
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<企業チームから勝利!>

第93回都市対抗野球二次予選東北大会は6月10日に終了し、第一代表 TDK、第二代表 JR東日本東北が決定し幕を下ろしました。今大会も代表となった企業チームとともにクラブチームの水沢駒形野球倶楽部が存在感を示しました。昨年の七十七銀行からの勝利(2-1)に続き、今年もJR盛岡に競り勝ち(8-7)、2年連続で企業チームから勝利を収めています。

力投する阿世知投手

<都市対抗、もう一つの戦い>

勝負強さをみせている水沢駒形野球倶楽部ですが、決して恵まれた環境で活動はできていません。それどころか活動拠点としていたグラウンドが売却され、公共施設等を借りながら活動を継続しています。また、週末が主な活動となるクラブチームにとって平日に公式戦が組まれる都市対抗大会は、メンバーを揃える戦いもあります。(筆者も選手のころは「営業に行ってきます!」と言って、駅のコインロッカーからユニフォームを取り出し球場に向かいました)最近は選手雇用に協力する企業により、この課題を解決しているクラブチームも多く見受けられますが、水沢駒形野球倶楽部は昔ながらのほぼ部費による運営であり、選手の勤務先もそれぞれ違うため、平日にメンバーを揃えることも試合前の戦いです。今大会は6日間で5試合を戦い、勤務先の協力を得ながら仕事との両立のため何度も約200kmの水沢・山形間を往復しました。

以前は勤務時間前に早朝練習に取り組んでいた

<駒形の二刀流>

この環境で2年連続企業チームから勝利を収め、全日本クラブ選手権準優勝2回など“東北のクラブの雄”として多くの実績を残した水沢駒形野球倶楽部には、どのような選手が所属しているのでしょうか?

奥州市はメジャーリーグで活躍する二刀流 大谷翔平選手(エンゼルス)の故郷です。そして水沢駒形野球倶楽部も二刀流に挑戦している多くの選手がいます。同チームには、勤務先の軟式野球部に所属している選手たちも多く、クラブチームと会社で硬式・軟式の二刀流に挑戦しています。仕事をしながら限りある環境で、軟式、硬式にこだわらず好きな野球に取り組むことが成果につながっているかもしれません。

水沢駒形野球倶楽部には、大人になっても野球が大好きな選手たちが集まり「勝つことが一番の故郷への貢献」をモットーに都市対抗本戦出場、全日本クラブ選手権優勝を目指しています。都市対抗予選敗戦後、すでに全日本クラブ選手権に向け、新たなスタートを切っています。今後も、水沢駒形野球倶楽部の活躍を通じた “ふるさと奥州市”の全国発信を期待いたします。

花巻東高出身の千葉選手
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地元では、水沢高の甲子園出場、駒形の東京ドーム出場、どちらが先か?話題になっているようですね!

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